マルタカ100年の歴史

創業期
現会長の父 直井高安は、1903年(明治38年)に武将直江兼継の系譜と言われる家系に生まれ、12歳で上村装身具(現在の台東区鳥越)に弟子入りしました。
当時の弟子入りとは、“丁稚奉公”とも呼ばれ、仕事は教えて貰えるものではありませんでした。
高安も、上村家の炊事・洗濯・子守りなど家事をこなす傍ら、先輩である職人から”技を盗む”ことで技術と知識を自らのものにしていきました。
12歳という年齢は、現代でいえばまだ小学生の歳。しかし、当時の情勢は15歳を過ぎると身に付いた分別が修行の邪魔をすると弟子入りを敬遠され、そして28歳前には独立しているのが常識とされるほどの早熟な時代でした。
上村装身具での10年間の修行を経て、高安は1925年(昭和元年)当時22歳で簪・飾り櫛・帯留めの製造を社業とする直井装身具を本所区(現在の墨田区)石原一丁目で創業させました。

直井装身具を創業
直井高安(初代社長)、本所区(現 墨田区)にて直井装身具を創業。かんざし、飾り櫛、帯留め等の職人として開始しました。


転換期
転換期は創業から10年目の1935年。高安は飾り櫛の根本的な“構造”に着目します。
当時は和装が主流の時代で、装身具として飾り櫛が用いられていましたが、それは髪への差し込み部が直線上で、頭髪から簡単に抜け落ちてしまうものでした。
高安はこの部分に“螺旋上”に巻いた鋼線を用いれば抜け落ちることはないと発案しました。
この発案で特許を取得し、製品として世に出しました。
この年「鋼コーム」と名打った螺旋状の飾り櫛は、和女性に強く支持を受け、直井装身具は一躍ヒットメーカーとなり事業を拡大させました。

頭髪から抜け落ちない飾り櫛「鋼コーム」を発案
アクセサリーマルタカの前進である直井装身具では、簪や飾り櫛を手がけていました。当時の飾り櫛は歯が直線状で、頭髪から簡単に抜け落ちるのが悩みでした。そこで、櫛の歯に波を打たせて螺旋状にし、先端部に球を付けた“抜け落ちない櫛”を開発。特許を取得して量産化し、大ヒット商品となりました。

墨田区横網二丁目に工場移転
従業員50名を超える。
直井高安(初代社長)が、兄弟7名を直井装身具に弟子入りさせました。

疎開先の栃木から東京へ
戦時中は身内を頼りに栃木県へ疎開していましたが、終戦後、現在の墨田区本所1丁目に平家の社屋の会社を復興させ、生産を再開しました。


安定期
ファッションが、和装から洋装・洋髪へと目まぐるしく移り変わり、装身具も様々なデザインが生み出される時代となりました。
高安はその時代の流れを敏感に受け止め、経営の主軸を戦前の大ヒット商品であった「鋼コーム」から洋服・洋髪に合うデザインに、こだわったブローチや髪飾りに大きく舵を切りました。
高安の大胆な経営方針の転換は、時代の流れを正確に掴んでいました。
デザイン・品質にこだわった直井装身具の商品は、市場の強い支持を得て、戦後早期に経営を立て直しました。

伊東絹子に贈られたティアラ
1953年に開催された、第二回ミス・ユニバース・ジャパンの優勝者 伊東絹子に贈られたティアラ(王冠)も直井装身具で製造された逸品です。
同年に開かれたミス・ユニバース・世界大会で日本人初の3位入賞を果たした伊東絹子は“八頭身美人”として名を馳せ、これに併せて直井装身具は装身具メーカーとして認知度を上げていく事になります。

創業者他界
創業者 直井高安(初代社長)が他界。
二代目 直井高一郎(現会長)が引き継ぎ、アクセサリー加工職人の個人営業として、『有限会社マルタカアクセサリー』を開業。
社名は、高安の愛称が由来となっています。

「ダイヤチェーン」を発案
“指輪を支える爪をネックレスのデザインに応用できないか”という発想から、ダイヤチェーンを日本で最初に商品化され大ヒットしました。
当時、高一郎(現会長)が好意にしていたプレス工場へ、仕事が終わると毎晩のように足を運び、その社長と共に試作失敗を繰り返し完成させた努力の結晶です。


新たな転換期
高一郎(現会長)は、知人から紹介されたイギリス大手装飾メーカー コロ社のイヤリング金具に影響を受け、日本国内で新しいデザインのイヤリング金具の販売を発表します。
YKKファスナーの原型を発案した友人にその案を持ち込み、すぐに商品化に着手。
耳たぶという意味の“ロブ”と“ラブリー”という2つの言葉から「ローブリー」と命名しました。

耳が痛くなりにくいイヤリング金具・ローブリー
女性の社会進出が進んだ高度経済成長期には、イヤリングが流行しました。そこで、高度な技術を持った町工場とともに、耳が痛くなりにくいソフトタッチのイヤリング金具「ローブリー」を開発。
商標登録・実用新案を取得し、 大ヒット商品となりました。
自社開発イヤリング金具の販売会社、有限会社ローブル創立

新事業としてシューズアクセサリーを展開
売上が全体の50%を占めるほどの急拡大しました。

福利厚生施設 ビィラ・ローブル建築
社員の福利厚生の充実を図るため、那須に福利厚生施設 ビィラ・ローブル建築。

直営店「デュエル」を京都府新京極にオープン
生産体制を整え、京都新京極に直営店をオープンさせました。

株式会社アクセサリーマルタカ設立
家業から企業への転換を図るため、『株式会社アクセサリーマルタカ』に社名を変更。

新社屋完成
墨田区本所1丁目8番地に新社屋完成(鉄筋6階建)し、従業員40名の企業へと成長しました。
翌年、三代目の一高(現社長)が入社し、生産管理部門に配属。
当時年商は10億を突破しました。

北京安夢商貿有限公司を北京市に設立
知人からの縁で、中国北京に合弁会社 北京安夢商貿有限公司を設立し、海外への進出を果たしました。
北京市内の百貨店にて7店舗出店、マルタカ商品の品質が認められ、広まりを見せました。

未曾有の
大恐慌
バブル崩壊から4年後、アクセサリー業界に未曾有の大恐慌が訪れました。
マーケットが高級品を志向し、コスチュームジュエリーの販売不振が進みました。大手百貨店は、軒並み売り場面積を縮小し、中小の小売専門店は業績不振・倒産が相次ぎました。
当時、250社の得意先を持つマルタカも、大手取引先の25社が資金繰りの悪化などにより倒産・消滅しました。創立から2度目の経営危機です。
そんな中で、3つの開発商品が倒産危機を救いました。

手作りアクセサリーキット

携帯ストラップ

オリジナルグッズOEM製造
ブームの火付け役「手作りアクセサリーキット」を考案
「ものを作る喜びを伝えたい」と、日本初の「手作りアクセサリーキット」を考案し、大手通販会社に提案。市場の潜在ニーズを読み、大ヒットにつながりました。これを機にマルタカは「アクセサリーキット」の先駆者として、手作りアクセサリーブームを牽引し、新しいクラフトジャンルの確立に貢献しました。

高度な技術と機転の勝利
高機能携帯ストラップ金具「S-JOINT」
携帯ストラップ全盛期の1999年。当時一般的だった「ネジ式ストラップ金具」はネジが緩みやすく、チャーム部分が簡単に外れてしまっていました。そこで、ストラップ金具の内側だけをあえて回転させ、ネジが緩まないように3つの改良を加えて量産化。累計1,000万個を超える大ヒットとなり、商標登録、実用新案、意匠登録を取得しました。

YKK社とのコラボレーション
ファスナー型携帯ストラップ
アクセサリー一筋だったマルタカの転機となった「ファスナー型携帯ストラップ」の開発。
情熱と先見の明ある一社員の発案で誕生し、累計販売30万本を超える大ヒットとなりました。
意匠登録、商標登録を取得し、YKK社との独占販売契約を締結。
ものづくりへの情熱を重んじる社風が、新しい挑戦を生んだのです。


再び転換期
時代は平成/令和へと移り変わり、アクセサリーマルタカも劇的な変化を遂げた。
アクセサリーは身につけるだけのものという概念を捨て、バックチャームなどの日用品雑貨産業への挑戦。アニメ・キャラクター業界参入への挑戦。どちらもアクセサリーマルタカにとっては異業種であり、高く大きな壁ではあったが、増産体制を整え、社員数を増やしていき、組織力強化を図り、競合他社を圧倒した。

異業種にアクセサリーの発想 バッグチャーム
バッグのアクセサリーといえば、専門の金具屋しかなかった当時、バッグブランドとアクセサリーメーカーがはじめて手を組みました。
「バッグにブレスレットやネックレスをつけたら、かわいいのでは?」との声から始まった、バッグチャームの開発。今ではブランドのトレードマークとなり、商品の爆発的な人気を影で支えています。

直井一高 社長(三代目)就任。
直井装身具創業から79年目、マルタカ創立から40年目。
高一郎を会長、一高を社長、俊之を専務に就任させました。

中国現地法人 青島安夢商貿有限公司を設立
中国山東省青島市に自社工場として、青島安夢商貿有限公司を設立しました。

アニメ・キャラクター業界参入
今やマルタカの主力マーケットであるアニメ・キャラクター業界に参入しました。

青島安夢工芸品有限公司設立
青島安夢工芸品有限公司設立し貿易公司から工場へ面積を1000㎡に拡張し、増産体制を整える。社員数も40名へと成長。

ヘアバトンアクセサリーを開発
お客様とともに、日本未上陸だったバトン型のヘアアクセサリーを開発。
アクセサリーで培った技術力と、素材のアレンジ力を発揮し、使いやすさとポップな見た目が受けて、業界全体のブームを生む大ヒット商品となりました。

80㎡のショールームを新設

700㎡の幸手倉庫を新設
年商22億円、グループ年商24億円達成しました。
(2019年売上対比200%超)

創業100周年

ギャラリー
